コラム2025.08.12

ZENKOBEAMS vs 阪神タイガース

ZENKOBEAMS 6-1 阪神タイガース(延長8回タイブレーク)

 
 延長タイブレークに突入した激戦の末、ZENKOBEAMSが6対1で阪神タイガースWomenを下してベスト8進出を果たした。

 

 

 強風の中で始まった一戦は、1点を争う白熱の展開となった。先手を仕掛けたのはZENKO。阪神タイガースの高卒1年目のルーキー・坂井歩夢に対して、2回表に6番・太田栞の2塁打から四球とヒットで2死満塁として1番・安食志保が押し出しの四球を選んで1点を先制する。だが阪神タイガースが3回裏、ZENKO の先発・左川楓を攻め、2死2、3塁から5番・髙橋愛がしぶとく三遊間を破るレフト前タイムリーを放って同点に追い付いた。

 


 

 

 だが、その後の2死満塁からの7番・前田葵のライト前へ弾き返した打球を、ZENKOの右翼手・廣瀬はなが前進守備からライトゴロに仕留めて逆転は許さず。4回以降は尻上がりに調子を上げる阪神タイガース・坂井に対して、ZENKOの佐川は走者を出しながらも要所を締める粘りのピッチングで得点を許さず。そして5回裏2死満塁となった場面では、リリーフ登板したZENKOの2番手の左腕・泰美勝が「絶対に三振を取ってやると思って強気に投げました」と3球三振に仕留めてガッツポーズ。凌ぎ合いの展開が続き、試合は1対1のまま7回を終えた。
 


 

 

 そして迎えた延長タイブレーク。先攻のZENKOが1死満塁からワイルドピッチで1点を加えた後、2死2、3塁の場面で「みんなが繋いでくれた。ここで絶対にもう1点は取りたい」と9番・依田伊吹がしぶとくセンター前に弾き返す2点タイムリー。さらにここから2連続のエラーの間に2点を追加し、大量5点を奪った。

 

 

 

 
 このリードを手にしたZENKOの泰は、延長タイブレークでも「点差はあったんですけど、絶対に0で抑えてやるっていう気持ちでした」と強気のピッチングで、最初の打者をセカンドゴロ併殺打に仕留めて2死を奪うと、最後はサードライナーで試合終了。中島梨紗監督が開口一番、「疲れました」と語った激戦を、ZENKOが全員野球でものにした。

 

 
 敗れた阪神タイガースは先発の坂井が7回を5安打1失点に抑えたが、中盤のチャンスを活かせず、延長に入って守備の乱れが響いた。