インタビュー2024.08.13

読売ジャイアンツvsエイジェック:試合後インタビュー

■読売ジャイアンツ・宮本和知監督

「当初から1点差ゲームになるのは間違いないと思ってました。先に1点、2点取られましたけど、いつかはチャンスがくるというのが野球。そのチャンスを活かせるかどうかというところで、今日は途中からメンバーを入れ替えて、代わって出た選手たちが活躍したっていうのは非常に嬉しいですね。(1点ずつで切り抜けた守備面も大きかったが?)セカンドの東の2つのダブルプレーっていうのが非常に大きかったですね。やっぱりダブルプレーっていうのは、相手に与えるダメージも大きいし、取った方はリズムが出る。非常に大きな流れを作ったプレーでしたね。(6回表に代打・山下を告げた場面は?)信じるのは普段の練習態度で彼女は非常に練習熱心。そういう姿を見ていて、野球の神様に頼るっていうか、神様はしっかり見てくれているんだという思いで山下を送りました。(采配が当たったが?)勝っているゲームはセオリー通りに戦えばいいですけど、今日はビハインドゲームだったので、とにかく動こうと思って、それが当たりましたね。大会に入る前から、連覇へ向けて非情な采配を振るうぞ、とは伝えていました。私自身も選手交代には勇気がいったんですけど、今日は成功したのかなと思います。(最後に日高投手がピンチを背負ったが?)ああいうプレッシャーのかかる場面はいろんな情報が入ってきて、心の葛藤もあったでしょうけど、最後は力勝負で抑えてくれた。(連覇については?)今年は日本代表としてワールドカップもあって、うちからも4名が選ばれた。彼女たちがいない時に若い選手たちが力を付けた。それが非常に大きかったですね。我々は常日頃から、いいプレーを褒めながらも、悪いプレーやミスがあれば、それを見逃すことなく指摘していこうと心がけている。まずはミスを受け入れて、そこから成長しよう、と。その厳しさを選手たちが受け入れて、成長してくれたことがうれしいですね」

 

■野呂萌々子

「(優勝して)めっちゃ嬉しいです。ほんとにめっちゃ嬉しいです。追いかける展開だったんですけど、(6回に)チャンスで回ってきたので、絶対打ってやろうと思って打席に立ちました。打席立つ前に(中村)柚葉さんに声をかけてもらって、すごいカツを入れてもらった。背中を押してもらって、リラックスして打席に立てた。甘い球は絶対打ってやろうと思っていた。本当に抜けてくれてよかったです。(去年の優勝時は故障で不在だったが)今年は最後までずっと一緒に戦いたい、もう離脱はしないぞっていう気持ちで決勝まで来れて、最後に優勝っていう形になって良かったです。(MVPは)みなさんのおかげです。素晴らしいチームメイトのおかげです。ほんとに嬉しいです」

 

■山下陽夏

「(6回の勝ち越し打の場面は?)みんなが繋いでくれて、自分のところでいい場面が来るぞって感じていて、コーチャーをしていたので少しバタバタはしたんですけど、緊張とかは特にせず、自分のスイングをするだけでした。(初球を打ったが?)アウトコースに来るぞっていう風にアドバイスをもらっていたので、落ち着いて、そこを狙って打ちに行くことができました。(今大会を振り返って)長嶋さんの記念球場で試合をして、厳しい試合もありましたけど、そこでチームが一致団結して、粘り強く戦うことができて、最後の決勝戦でも、その粘り強さをしっかり出して勝つことができた。全日本にも繋がるいい大会になったと思います。」

 

■金満梨々那

「(優勝して)安心しました。優勝を狙っていたので、勝てて本当に良かったなと思います。(今大会を主将として振り返って)大会に入る前から徐々にチームが団結してきたなと感じていました。ヴィーナスリーグから勝ちが続いてこの大会を迎えることができて、ちょっとずつチーム力も上がってきていると感じていました。(今日は)リードされてましたけど負ける気はしなかった。去年(の優勝時は離脱者が多く)ユニフォームを持って表彰式に行かなきゃいけなかったのが、今年はみんながしっかりと調整してくれて、全員が揃って優勝できたことが嬉しい。(全日本へ向けて)チームに粘り強さが出てきたので、この雰囲気のまま次も挑みたいと思います」

 

■東ここあ

「(守備で好プレーがあったが?)初回から相手に流れが行きがちだったですけど、その中でもゲッツーを取るイメージはしていました。結果的にああいう形(グラブトスでのゲッツー)でアウトを取れて、試合の流れを変えることができたのかな、と。そうなっていたなら嬉しいです。(今大会を振り返って)何試合も戦っていく中で、すごく厳しい試合も多かったので、トーナメント戦を勝ち上がるのってすごい大変だなと改めて思いました。でもその中でチーム力がすごく高まってきているのを感じましたし、強いチームになったなって思います。今日は2点差をつけられましたけど、みんなが“いけるぞ”っていう気持ちでした。6回に先頭打者が出てからみんな一気に集中力を高めて、2点、3点を取れたっていうのは、チームとしての成長をすごく感じましたし、みんなすごいなって思いました」

 

■日髙結衣

「(リリーフ登板して攻撃的に行くって言っていて、最後(7回裏)は満塁になってしまって、すごい緊張したというか、ドキドキしたんですけど、周りのみんながすごい声かけてくれて、自分の力を出せば大丈夫って思うことができた。最後は自信を持って投げることができました。(最後の三振は?)キャッチャーがサイン通りのストレート。強く腕を振ってという指示だったので、もう自分の投げられる球を思い切って投げようっていう気持ちでした。(三振を奪って)もうなんか、良かったなって。ホッとしました。この大会へ向けて全員で戦ってきたので、最後に優勝できて本当に嬉しいです」