コラム2024.08.13

読売ジャイアンツvsエイジェック

読売ジャイアンツ3-2エイジェック

 

白熱の展開となった決勝戦は、読売ジャイアンツが3-2でエイジェックに逆転勝ち。2大会連続2度目の優勝を飾った。

 

 

大会連覇を狙う読売ジャイアンツと3年ぶりの優勝を狙うエイジェックの決勝カード。気温33度で開始された中、エイジェックは3回戦のZENKO戦で5回2安打1失点と好投した古谷恵菜が中1日で先発登板。対するジャイアンツは、大会初戦のブルーサンダーズ戦(2回無安打無失点)、準々決勝のハナマウイ戦(5回4安打1失点)の清水美佑が連投で先発マウンドに上がった。

 

 

初回、1死1塁から併殺でチャンスを作れなかったジャイアンツに対し、エイジェックは1番・安達瑠のヒットから犠打、そして今大会初出場の吉井温愛がヒットで繋いで1死1、3塁とすると、今大会12打数6安打4打点の頼れる4番・生井美桜が初球を三遊間に弾き返して自身3試合連続の初回先制タイムリーを放った。

 

 

その直後の1死満塁の好機は逃したエイジェックだったが、3回裏に追加点を奪う。この回から2番手として登板した元エイジェックの小野寺佳奈を前に、2番・阿部希が四球と盗塁で1死2塁として、再び4番の生井が追い込まれた後の3球目を叩いてレフトオーバーのタイムリー2塁打を放った。そして先発の古谷が5回まで2安打無失点の好投を続けた。

 

 

しかし、「リードされてましたけど負ける気はしなかった」(金満梨々那主将)というジャイアンツは、二塁手・東ここあが守備で美技を披露しながら我慢強く戦うと、迎えた6回表に反撃する。この回先頭の1番・上條優奈から2番・田中美羽、さらに3番・東と3連打で無死満塁。2死となったが、ここで打順が回ってきた途中出場の野呂萌々子が1ストライクからの2球目を叩いてレフト前への2点タイムリーで同点。さらに再び満塁として、代打・山下陽夏が今度は初球を叩いてレフト前タイムリー。この回3点を奪って試合をひっくり返した。

 

 

粘るエイジェックは最終7回裏、2番・阿部のヒットと2四球で2死ながら満塁の好機を作ったが、6回途中から3番手で登板した日髙結衣が踏ん張り、最後は5番・辻野玲奈を空振り三振に仕留めてゲームセット。マウンド上に歓喜の輪ができあがった。

 

「先に1点、2点とられましたけど、いつかはチャンスがくるというのが野球。そのチャンスを活かせるかどうかというところで、今日は途中からメンバーを入れ替えて、代わって出た選手たちが活躍したっていうのは非常に嬉しいですね」とジャイアンツ・宮本和知監督。MVPには野呂、優秀選手には生井が選ばれ、最後は両チームの応援団から「レッツゴー!エイジェック!」「レッツゴー!ジャイアンツ!」の掛け声が飛び、熱戦続きだった大会が幕を閉じた。