コラム2024.08.10

埼玉アグリスターズ VS 10Carat Express

“埼玉アグリスターズ” 10-5 “10Carat Express”

 

今年度よりヴィーナスリーグに正式加盟した埼玉アグリスターズと昨年の雪辱を晴らすべく燃える10Caratの試合は、埼玉がつなぎのバッティングで勝利を収めた。

 

一回表に無死二、三塁のピンチをエース・沖田とバックの好守備もあり無失点で切り抜けた10Caratはその裏、猛攻をしかけた。

「色んな投手を想定してきた」と村上監督が語るように、元プロ・甲斐田の立ち上がりを攻めた。一番山田が四球で出塁し、二番沖田は三振に終わるもその隙に盗塁をしかけ一死二塁とすると、三番寺村は四球を選び一死一、二塁とチャンスメーク。ここで打席には、五番・弘内。ライト方向へ強烈な当たりを放つと一気に二塁へ。タイムリーツーベースヒットとなり、この回二点を先制した。

▲タイムリーツーベースヒットを放った弘内麗夏

 

二回表、沖田が打席の際の負傷で交代となり神野が急遽マウンドに上がる。一死一、三塁とピンチを招くも、空振り三振に切ってとり、この回0点で切り抜けた。

対するアグリスターズの先発は5年間女子プロ野球も経験した本格左腕甲斐田。

初回に二点は失ったものの要所を締めるピッチングで着実にアウトを重ねる。

三回表、二点を追う埼玉アグリスターズの攻撃は、一番矢澤のセンター前ヒットと相手エラーが絡み一点を獲得。

続く四回表には一番矢澤のレフトオーバーのツーベースヒットで一挙に二点を獲得。3-2と逆転に成功した。その後も六回表に四番・垣崎のライト方向タイムリーツーベースで二点を追加。

仲間の援護に後押しされ、徐々に甲斐田も本調子になってきた。「(キャッチャーの)小菅がどんどん引っ張ってくれた。」と、初回に2点は失ったものの、その後は0点を得点ボードに並べた。

 

最終回、7回裏10Caratが反撃。

ここまで好投を続ける相手先発・甲斐田に果敢に攻撃を組み立てる。先頭のキャプテン・寺村がセンター前ヒットで出塁すると四番・亀井、五番・弘内が連打。三点を獲得するも、一歩及ばず。10-5でゲームセット。