エイジェック2-1埼玉西武ライオンズ・レディース
粘り強く戦ったエイジェックが接戦をものにして、優勝した2021年大会以来3年ぶりの決勝進出を果たした。
準々決勝終了後にダブルヘッターで行われた準決勝は、1点を争う好ゲームとなった。先手を奪ったのは、その準々決勝を30数分前に終えたばかりのエイジェックだった。1回表の1死2塁のピンチを凌いだ後の1回裏、1死から2番・阿部希が2塁打を放つと、2死後に4番・生井美桜がセンター前に弾き返して自身2試合連続の先制打にガッツポーズを見せる。さらに2死1、2塁から6番・小野里綾夏がレフトの頭上を越えるタイムリーを放って貴重な2点目を奪った。
マウンド上では、左腕、半田莉子が力投を続けた。「ここ最近ずっと調子悪くて、チームに全然貢献できなかった」というが、この日は力強いストレートとキレのあるスライダーを武器に強気の@一チングを披露。2回表にライオンズ・レディースの8番・川中ももにタイムリー2塁打を許して1点を失ったが、尻上がりに調子を上げる形で、3回、5回と三者凡退に仕留めた。
だが、ライオンズ・レディースも簡単には引き下がらない。6回表に2死満塁、さらに最終7回表にも2死1、2塁のチャンスを作った。しかし、6回は9番・岩見香枝がフルカウントとしながらもショートゴロに倒れ、7回は7番・米谷奈月が再びフルカウントから今度は左中間へ大飛球を飛ばしたが、エイジェックの中堅手・安達瑠が俊足を飛ばしてグラブの中に収め、ゲームセットとなった。