コラム2023.08.15

埼玉西武ライオンズ・レディース vs 九州ハニーズ

埼玉西武ライオンズ・レディース 7-3 九州ハニーズ

最終回に一挙4得点で勝ち越しに成功した埼玉西武ライオンズ・レディースが九州ハニーズに勝利。読売ジャイアンツとの決勝戦に駒を進めた。

前日の準々決勝をコールド勝ちで勢いに乗る西武LLは初回、2番・出口彩香、3番・ 川中もも、4番・英菜々子の3連打に相手守備の乱れも絡み1点を先制。さらに2死から6番・中川実栞、7番・山崎まりにも連続で適時打が飛び出し、初回から3点のリードを奪う。一方の九州ハニーズもその裏、安打とワイルドピッチで二塁に進んでいた2番・深海舞絵が4番・楢岡美和のタイムリーで本塁に生還し、1点を返す。

ハニーズ・百田陽菜、西武LL・舘彩花は共に立ち上がりを迫られる展開となったが2回以降は立ち直り、走者を背負いながらも要所を締める投球で2-5回を無失点に抑える。

両投手の好投で3-1のまま迎えた6回裏、ハニーズは先頭の7番・鶴見栞奈の安打からチャンスを作ると、9番・梅野希英の犠打を投手・舘が悪送球。鶴見が二塁から生還し1点差に迫る。さらにその後、2死一二塁の場面で3番・川端友紀がライト前ヒットを放つと、守備に乱れがあり二塁走者が生還。ここまで堅守を続けていた西武守備陣の隙を突く形で九州ハニーズが同点に追いつく。

ミスから同点に追いつかれた西武LLは7回表、四死球と1番・清水優花の安打で1死満塁のチャンスを作ると、2番・出口、3番・川中が連続で押し出しの四球を奪い取り勝ち越しに成功。さらに続く4番・英、代打・六角彩子に連続で適時打が飛び出し、打者一巡の猛攻となり一挙4点をあげる。

集中打で4点のリードを奪った西武LLは最終回の守りを二番手で登板したエース・里綾実が抑え7-4でゲームセット。3年ぶりの王者奪還に向け、決勝戦進出を決めた。