コラム2023.08.14

埼玉西武ライオンズ・レディース vs アサヒトラスト

埼玉西武ライオンズ・レディース 8-1 アサヒトラスト(6回コールド)

降雨サスペンデッドゲームとなり2日間に渡って行われた一戦は埼玉西武ライオンズ・レディースの6回コールド勝利で幕を閉じた。

西武LLとアサヒトラストの関東対決となったこの試合。今期のヴィーナスリーグでの対戦でも既に3勝を挙げている西武LLがこの試合でも主導権を握る。西武LLは1回表、2番・出口彩香の安打、3番・川中ももの四球でチャンスを作ると、4番・英菜々子、5番・千葉愛希に連続で適時打が飛び出し、さらにその後相手失策もあり初回から3点のリードを奪うことに成功する。

西武は2回にも先頭の清水優花の安打を皮切りに2点を追加すると、先発の舘彩花が2イニングを完全投球で抑え5-0。投打が噛み合い、序盤で完全に流れを作る。しかし、3回表の攻撃に移ろうとした際に天候が悪化し、この日の試合続行は不可能に。決着は翌日に持ち越しとなる。

3回表からの開始となった2日目。アサヒトラスト・藤田捺己、西武LL・舘の両投手は連投の疲れを見せることなく3回、4回を無失点に抑えた5回表、西武LLは相手失策と犠打で1死二塁のチャンスを作ると、9番・數田彩乃、2番の出口の適時打で2点を追加。その裏の守りで1点を失うも、6回表にも9番・數田の2本目の適時打で点差を7点に拡げ、裏の守りをは2番手左腕・小林美玲が緩急を用いた投球で3者凡退に抑えゲームセット。6回コールドの快勝で準決勝進出を決めた。

敗れたアサヒトラストは最多5回の優勝を誇る名門チーム。2016年以来の優勝を目指し、中部王者・東海NEXUSを撃破しこの試合に臨んだが、西武LL打線の勢いを止めることをできず、準々決勝敗退となった。