インタビュー2022.08.30

【決勝】阪神タイガースWomen vs 九州ハニーズ:試合後インタビュー

阪神タイガースWomen 5-3 九州ハニーズ

 

■阪神タイガースWomen・野原祐也監督

「良かったです。(胴上げされて)選手たちとここまで一緒に頑張って来ましたので、ちょっと感極まってしまいました。(決勝戦で)みんな緊張しているかなと思ったんですけど、ウォーミングアップから声を掛け合って、いい形で試合に入ってくれた。(最終回の守りの時は)去年の結成からの日々を考えていました。昨年の全国大会で負けた悔しさを持ちながら、みんなで『優勝しよう!』と言い合ってここまで来たので、いろんなことを思い出しましたね。(大会全体を振り返って)選手たちがこの大会を通じて成長してくれた。戦うにつれて成長を感じることができました。昨年と比べても女子野球のレベルアップを感じます。うちもここから一段とレベルアップしていかないといけない。これから他のチームは“打倒タイガース”で来るでしょうから、そこを上回れるように頑張っていきたい。女子野球に携わって、野球ってこんなに楽しかったかなと思う時がある。もちろん勝負事なので勝ちには行くんですけど、純粋に野球の楽しさというのを感じられるし、そこが女子野球の一つの魅力かなと思います」

 

■阪神タイガースWomen・三浦伊織主将

「去年は悔しい思いをしました。個々のレベルは高くてもチームとしての力が欠けていたと感じて、そこからどうやって強くして行くかをこの1年間、考えてやってきてこの大会に挑みました。試合を重ねる毎にチーム力が高まって行きましたし、本当にいいチームになったなと思います。(決勝戦で1安打2打点の活躍に)キャプテンとしてチームに貢献することで、みんなも安心してプレーできると常に思っていたので、それが形になって良かったです。(今後へ向けて)今回は私たちが優勝しましたけど、どこのチームも強いということを感じました。もう1回、気持ちをリセットして、(10月の)全日本で優勝できるように頑張っていきたい」

 

■阪神タイガースWomen・前田桜茄

「1打席目から得意なコースに来たらバットを振るんだと準備はしていた。それがヒットに繋がって良かった。(2打席目のタイムリーは)ランナーがいることは気にせず、とにかく来たボールを思い切り振って行こうと思っていた。うまく行って良かったです。自分が打っても守れなかったら意味がないので、全員で打って守って勝ったと思います。(表彰式で最優秀選手に選出された直後に涙を流して)全国優勝したのが初めてで、去年の1回戦負けの悔しさがあった上での優勝だったので、すごく感慨深いものがありました。涙が込み上げて来ちゃいました。嬉し涙ですね。(今大会での打率.533に)本当ですか!?(数字を)見たらだめなんで見ないようにしているんです。(最優秀選手は)ピッチャーかなと思っていたんですけど、ありがたいです。家族が沖縄から見ていたので、良かったです。(今後へ向けて)まだ常勝チームではない。常に追いかけるという気持ちを持って、次も優勝できるようにしたいです」

 

 

■九州ハニーズ・宮地克彦監督

「メンバー13人しかいない中で、(コロナ禍の影響で)1回戦は10人で戦って、そこからようやく今日の試合開始直後に13人が集まることができた。今大会、一戦必勝で戦って来た中で“ミラクルハニーズ”という言葉を周りで使っていただいて、そのネーミングに恥じない戦いができた。(準優勝は)十分すぎる結果だと思います。よくここまで戦ってくれたという思いでいっぱいです。私自身、NPBから女子野球の世界に飛び込んで4年目になりますけど、その理由は女子野球に魅力を感じているからです。これからどんどん女子野球が広まっていくためにも、関東、関西だけでなく、地方でも当たり前のように女子野球ができる、女子野球を見れる環境を作りたいと思って、福岡の地を選んで活動を始めた。まだ第一歩を踏み出したに過ぎないので、これからもっともっと女子野球を知ってもらいたい。本当ならこの試合を5000人、1万人の規模の観客の中でさせてあげたい。タイガースがあってライオンズがあって、来年はジャイアンツができる。こういう流れは止めたくないですし、ナイターでNPBの試合、例えばライオンズ対ホークスをするならば、そのデーゲームで女子のホークス対タイガースが野球の試合をするような夢のある形にしたい。ただ女子野球をやればいいというわけではなくて、スピード感とパワーをレベルアップして行いきたい」

 

■九州ハニーズ・長池玲美菜主将

「最初に流れが向こうに行ってしまった。でもハニーズは絶対に追い付けると信じていた。逆転できなかったのが悔しいですね。(最終回2死からヒット。一塁にヘッドスライディング)流れを何とか持ってこようと思って、意地で打ちました。(チームへの合流が遅れて)キャプテンとして最初から戦いたかったんですけど、気持ちは一つでしたし、最後に全員が集まれて良かったです。チームの人数は少ないんですけど、この大会を通じてチーム力というものはすごく高まったと思います。また(10月に)全日本があるので、そこに向けて調整していきたい。準優勝っていうのが一番悔しいので、次は絶対に優勝します」