コラム2022.08.27

九州ハニーズ vs 東海NEXUS

九州ハニーズ 5-4 東海NEXUS

 

九州ハニーズが延長タイブレークの激戦を制して準々決進出。2度の窮地を脱して、5対4で東海NEXUSを下した。

 

 

前日の大会初戦を17対1(3回コールド)で勝利した九州ハニーズ。この日も初回に幸先よく1点を先制したが、2回以降は打線が沈黙。一方の東海NEXUSは、先発の小原美南が「インコース中心に攻めて詰まらせることができていた」と凡打の山を築くと、5回表に8番・市川結、9番・堀田ありさの2者連続のタイムリー2塁打で逆転。そして2対1のまま7回裏2死フルカウントの「あと1球」となったが、ここで九州ハニーズの1番・小島也弥がしぶとく三遊間を破る同点タイムリー。土壇場で試合を2対2の振り出しに戻し、延長タイブレークに突入した。

 

 

迎えた8回表、東海NEXUSは1番・藤原和那子が送りバントを三塁線へうまく転がし、相手悪送球を誘って一気に2者生還。だがここで「今までマウンドに行ったことがなかった」という宮地克彦監督が「ミスはある。ただ、俺たちもタイブレークで走者2人を置いて攻撃できる。問題はここからだ!』と声をかけて無死3塁のピンチを無失点で切り抜けると、円陣で再び指揮官から『打って勝つ!3点取って終わらすぞ!』と発破をかけられた選手たちが奮起。「何とかしてやろうという気持ちで打席に入りました」という4番の楢岡美和がレフトオーバーのタイムリー2塁打を放って4対4の同点に追い付いて2度目の窮地を脱すると、最後は1死満塁から8番・梅野希英がしぶとくセンター前に弾き返して激戦に終止符を打った。

 

 

大会史上に残る激戦を終え、「結果論ですけど、勢いが付く勝ち方ができた。今日の試合で、ものすごく成長できたと思う」と九州ハニーズの宮地監督。対する東海NEXUS・碇穂監督も、悔しさを滲ませながらも選手たちの頑張りを称え、「みなさんの心が動くような試合ができたのなら良かったですし、こういう試合を経験してチームは強くなっていくと思います」と話した。