阪神タイガースWomen 5-0 京都文教
阪神タイガースWomenの石村奈々が完全試合を達成。5対0で京都文教に完勝して準決勝に進出した。
今大会2度目の登板となった阪神の石村奈々。前回8月26日の新波戦でも6回を3安打無失点の好投を演じたが、中2日で迎えたこの日も快調なピッチング。「とにかくストライク先行で、追い込んでからバッターと勝負できたのが良かった」と立ち上がりからテンポ良くアウトを積み重ね、6回までの打者18人をパーフェクト投球。「本人が(完全試合を)気づいていなかったので、誰も言わないように。意識させたら絶対ダメなので、そのまま最終回も突っ走りました」と中江映利加捕手。迎えた最終回もショートフライ、センターフライ、ショートゴロの3人で仕留め、「初めてです」というノーヒット・ノーランを見事な完全試合で達成した。
打線は3回裏に2番・田口真奈のタイムリー2塁打で1点を先制すると、5回裏には3番・三浦伊織、4番・田中亜里沙、6番・浅野桜子と3本のタイムリーで計4点を追加。試合終了とともにベンチに駆け戻った石村は「みんながむちゃくちゃ喜んでいてたので、『ナニ?』って思いました」。計7イニング打者21人を、三振6、内野ゴロ4、内野フライ4、外野フライ7という内容で完璧に抑え込み、準決勝・埼玉西武ライオンズレディース戦へ向けて弾みをつけた。
敗れた京都文教はいい当たりが野手の正面を突く不運な場面もあったが、最後まで阪神・石村の緩急、コントロールの前にヒットを打てず。主将の中村柚葉は「初出場でベスト8に入れたことは自信にしたいですけど、負けた悔しさというものは忘れずに、これからの試合、練習に取り組んでいきたい」と成長を約束した。